誰もが憧れるマイホーム。しかし、このマイホームの建設には多額のお金がかかるので、普通にサラリーマンや公務員をしているとなかなか買えないですよね。
そこで出てくるのが株式投資の売買益でマイホームの獲得資金を手に入れるというプラン。
実は株式投資で稼いだ利益を元手にあこがれのマイホームを手に入れる会社員・公務員は毎年数多くいます。
しかし、当然のことながら株式投資の利益を元手にマイホームを建てることは決して簡単ではないので、実現を目指すのでしたら正しい計画の元、株式投資に取り組む姿勢が欠かせません。
ただし、正しい計画の元に株式投資に取り組むのが重要と言っても正しい計画が分からないと誤った計画の元に株式投資に取り組む恐れがあります。
そこでこの記事では株の売買でマイホームの建築に必要な資金を準備する方法やマイホームの建築資金を株式投資で貯める際の心得を特集してみました。
このページの目次
一括購入は事実上不可能
夢のマイホーム獲得の建築資金を株式投資で貯めることを目指す際に念頭におかなくてはいけないことがあります。
それは何かというと、はっきりいって株式投資の利益単体でマイホームを購入するのは相当ハードルが高い点。この話を聞くと、ややショックを受けるかもしれませんが、理想を実現するためには現実を知ることは重要なので最初にご紹介しました。
最低3000万円のお金が必要
またマイホームを建てるという夢を実現するためには、マイホームの建築にはいくらの資金が必要なのかを考える必要があります。
このマイホームの建築資金に関しては、どの地域にどの程度の大きさの家を建てるか次第ですが、最低でも3,000万円程度のお金を見積もっておく必要があります。
しかもこの3000万円という金額は目安最低金額です。現に東京都の高級住宅地である世田谷で土地をゼロから買い、住居まで建てるとなると最低でも1億円はかかります。
この点を考えると新築のマイホームを株の売買益で一括で購入する場合、株式投資で最低でも3,000万円、願わくは1億円程度の利益を出さなくてはいけないのです。
3,000万円、1億円というレベルの運用益を株式投資で稼ぐのは決して簡単ではないのは当然ですよね。
一応シミュレーションしてみる
株式投資の売買益でマイホームを一括で準備するのは現実的ではないと言いましたが、念のために5,000万円というマイホームの建築資金の目安額を貯めるためにはどの程度の期間がかかるのかについて目安資金ごとにご紹介します。
前提の期待年利は6%
正直な話、株式投資で何%の年利が狙えるかは投資家一人一人の実力次第ですが、一般的には6%前後と言われております。そこでここでは株式投資の期待年利を6%と見積もります。
初期資金が100万円のケース
まず最初にご紹介するのは初期資金額が100万円、期待年利が6%というケースです。このケースでは5000万円を達成するには68年かかります。
○○年後 | 元本の額 |
---|---|
1年後 | 106 |
2年後 | 112 |
3年後 | 119 |
4年後 | 126 |
5年後 | 134 |
10年後 | 179 |
20年後 | 321 |
30年後 | 574 |
40年後 | 1029 |
50年後 | 1842 |
60年後 | 3299 |
68年後 | 5258 |
仮に今のあなたの年齢が40歳の場合、マイホームの購入資金がたまるのはなんと108歳。これでは流石に存命中にマイホームを手に入れるのは不可能ですよね。
500万円のケース
次に株式投資に着手する際の予算額を500万円、年間の期待利回りは変わらず6%というケースで考えてみます。このケースでは以下のように資金が増えていきます。
○○年後 | 元本の額 |
---|---|
1年後 | 530万円 |
2年後 | 562万円 |
3年後 | 596万円 |
4年後 | 631万円 |
5年後 | 669万円 |
10年後 | 895万円 |
20年後 | 1604万円 |
30年後 | 2872万円 |
40年後 | 5143万円 |
肝心の年月に関してはこの表にあるように40年かかるのです。これでは今のあなたが40歳ならマイホームが無事に手に入るのは80歳。これではやや時間がかかりすぎですよね。
1000万円のケース
次に株式投資に取り組む際の資金額を1000万円のケースを考えてみます。このケースで年利6%の利回りで株の売買で取り組むと5000万円はどの程度の月日が必要なのかについてまとめてみました。
○○年後 | 元本の額 |
---|---|
1年後 | 1060万円 |
2年後 | 1124万円 |
3年後 | 1191万円 |
4年後 | 1262万円 |
5年後 | 1338万円 |
10年後 | 1791万円 |
20年後 | 3207万円 |
28年後 | 5112万円 |
ここで一覧にしましたようにマイホームの一括購入に必須な金額である5000万円を準備するには28年もかかるのです。
一括支払いは時間がかかる
ここまでご紹介しましたように普通に株式投資に取り組んでマイホームを一括で買えるだけの資金を貯めるのは非常に困難。
もちろん、たまたまガンホー株のような超急騰銘柄を見つけ、100万円の投資資金が3,000万円に増えるといったケースも狙えなくはないですが、それはあくまで株式投資における例外ケース。
明らかな例外ケースを除外すると株だけでマイホームを即金で買うことを考えるのは非現実的です。そこでここからは現実的にマイホームを手に入れる方法について考えてみます。
まずはマイホームの頭金を目指す
この見出しにあるようにマイホームを建てるためには頭金を株式投資の利益などを通して準備する必要があります。
不動産投資で重要な頭金とは?
そもそも頭金とは何かというと、家を買う(建てる)際に住宅メーカーに支払うことになる初期資金のようなものです。
これはマイホームの建築、マンション経営、不動産オーナーになることを含めた不動産投資に着手する際に必ず求められます。
一応この頭金はゼロに準ずる金額でもマイホームの購入自体は不可能ではありませんが、望ましいのは総費用の2割程度の準備です。
どうして総費用の2割程度の準備が望ましいかというと、2割程度の頭金を用意できないとローン審査に落ちる可能性が高まるからです。
つまり、あなたが5000万円のマイホームの建築を目指す場合、その2割の1000万円の準備は必須。この点を考えるとあなたが建築するマイホームの規模に関わらず、マイホームを買うのでしたらまずは購入額の2割は現金で用意したいですね。
ローンはなんとかなる
頭金を支払い、マイホームを建てた場合、マイホームの建築資金と頭金の差額はローンという形で毎月支払っていくことになります。
このローンという単語を目にすると、多くの人は抵抗を示しますが、実はローンの支払はそんなに難しくありません。なぜなら、ローンというのは今あなたが支払っている家賃の代わりの支出に過ぎないからです。
例えば今のあなたが月10万円の賃貸マンションに済んでいる場合、月々のローンが10万円以下なら全く経済状況を圧迫しませんよね?
つまり、毎月のローンの支払額を現状の家賃以下に抑えることができれば、毎月のローンの支払は全く負担にならないのです。
会社員の特権と株式投資を兼用する
ちなみにマイホームを手に入れることを目標に株式投資に取り組む際にポイントになるのは、サラリーマン(会社員と公務員)ならではの特権を利用することです。
会社員と公務員の特権とは?
そもそもサラリーマンの特権とは何かというと、ローン審査に通りやすいという点。しかも社会的な信用がある会社に正社員として勤務している場合、ローンの利率も有利になります。
この特権を利用しない手はありません。つまり、頭金だけを用意し、有利な条件でローンを借り、ローンを利用して短期間でマイホームをまずは立ててしまうのです。
この話を見ると、「それって株式投資の利益って関係ないよね?」と思うかも知れません。
この指摘はまさにその通りなのですが、継続的に株式投資に取り組むメリットは普通にあります。
それは何かというと、継続的に株式投資で利益を出し続ければ、株式投資の売買益で毎月のローン代を賄うことも不可能ではないからです。
毎月のローン代をペイすれば無敵
これはどういうことかというと、例えばあなたが5000万円のマイホームを頭金1000万円、30年ローンを組んで購入を目指すとします。
この場合、ローンの利息を度外視すれば30年で頭金以外の4,000万円をマイホーム建設後に返済することになりますよね。この場合、年間の支払額は133万円。
これにローンの利息や諸々の保険料を込めると年間で150万円でしょうか。これを1年の12ヶ月で割ると毎月の支払額はおおよそ12万5千円になります。(150万円÷12より)
つまり、この金額の利益を毎月株式投資で稼ぐことができれば、事実上0円でマイホームが手に入ってしまうのです。
ローンの負担額を今の家賃以下に
もちろん、毎月のローンを株式投資で稼ぎ続けるのは難易度が高いのは管理人も自認しております。
そこで管理人のおすすめは毎月のローン額を現在の支払家賃以下に抑えることを必達目標に株式投資に取り組むことです。少し、分かりにくいと思いますので補足します。
例えばあなたが毎月賃貸マンションに現在10万円を支払っているとします。このケースであなたが建築を予定しているマイホームの月々のローンの支払額が12.5万円だとします。
このケースでは毎月2.5万円の支出が増加しますよね。(賃貸料が10万円、ローンの支払額が12.5万円より)
それが例えば毎月3万円の利益を株式投資で出し続け、その3万円をローンの補填に充てればあなたが負担する毎月のローンの額は9.5万円になります。
この場合、マイホームの購入が毎月の家計を楽にする結果になるのです。つまり、頭金の用意&最低限の利益を株式投資で出し続けることができれば、事実上家計の負担がゼロの状況でマイホームが手に入ってしまうのです。
こう考えると株式投資とローンを兼用すればマイホームって意外に簡単に手に入るように思えないでしょうか?
月10万円を株式投資で稼ぐ
ここまでご紹介しましたように株式投資の利益でマイホームを買うのは難しいとはいえ、ローンと株式投資の利益を兼用すれば簡単にマイホームは手に入ります。
そしてこのローンと株式投資の利益の兼用でマイホーム獲得を目指す際に鍵になるのが月10万円を株式投資で稼ぐことです。
目標額が10万円の理由
そもそもの話になりますが、どうして月10万円が1つの鍵になると思いますか?
その理由は、マイホームを建てる人が毎月支払う月額のローン金額が10万円前後のケースが多いからです。つまり、10万円を株式投資で稼げばローンを組んでも家計を一切圧迫しなくて済むのです。
しかもマイホームを建てた後は、今の家を出払うはずなので賃借料はかかりませんよね?
この場合、支払っていた家賃がそのままあなたの貯金にさえなります。要するに月10万円を株式投資で稼げれば夢のマイホームは頭金の準備だけで実現できてしまうのです。
銘柄の売買で月10万円を目指す
さて、この株式投資で月10万円を稼ぐ、という点においてそもそも月10万円(年単位で120万円)は株式投資で稼げるのか、という点が問題になります。
この点に関しては一定の予算を用意できれば十分に狙えます。
なぜなら、一般的な個人投資家の株式投資の期待年利は6%前後ですが、きちんと株式投資の勉強をすればその倍の12%の利回りを狙えるからです。
ちなみに年12%の利回りで月10万円(年間120万円)を実現するにはどの程度の資金が必要かというと、1000万円。
つまり、1000万円を株式投資に回す資金ができれば株式投資の利益で毎月のローンを完遂するという理想的なプランが実現できます。
運用益は月3万円でも可
月10万円を株式投資で実現するのは若干難易度が高いように思えるかもしれませんが、仮に月10万円が難しいのでしたら月3万円でもOK。
どうして月3万円でもよいかというと、マイホームを買って引っ越せば賃貸料がかからなくなるからです。つまり、これまでの賃貸料に3万円の毎月の利益を上乗せすれば十分毎月のローン代は賄えてしまうのです。
この「月3万円(年36万円)を株式投資で稼ぐ」、というのは決して難しくありません。なぜなら300万円の元手で株式投資に取りくんで12%の利益を出せばよいのですから。
それに月3万円なら株式投資の結果が芳しくなくても奥さんにパートに出てもらえば十分に補てんすることができます。この話を聞くとマイホームの建築はなんとかなりそうではないでしょうか?
まとめ:マイホーム建設は簡単
このページではここまで株式投資の利益を通してマイホームを建てるためのポイントについてご紹介してきました。
改めての話になりますが、ここまでのおさらいも込めてこれまでご紹介してきた内容の要点を一覧にしてみました。
- 株式投資単体で家を建てるのは厳しい
- まずやることは頭金を用意する事
- ローンとのセットで考える
- 毎月のローンを株の利益で賄うのが理想
- マイホーム建設の難易度は高くない
特にここで一覧にしてきたポイントの中で鍵になるのが、株式投資を通してのマイホーム建設のハードルは決して高くない点。
なぜなら、何度もご紹介しましたようにマイホームを購入して引っ越せば、毎月の賃貸料が消えるので、毎月の収支バランスはそこまで崩れないからです。
それに順調に株式投資で利益を出し続けることができれば毎月の収支がプラスになる可能性も大。この点を考えるとマイホームの建築自体は実は簡単なのです。
頭金の準備は注意が必要
ただしいくらマイホームの建設のハードルは高くないとはいえ、頭金の準備は楽ではありません。この頭金に関してはやはり500万円~1000万円くらいは準備したいので、これだけのまとまった資金の用意が必須。
今のあなたがこれだけの資金をポン、と出せるのならいざ知らず、今の預貯金が不十分なら株式投資を含めた投資を通しての資産形成に取り組むことが欠かせません。
それにそもそもの話、現時点の預貯金額次第では期待年利が6%(Maxでも12%)程度の株式投資よりも利回りの良い投資を行う必要性に迫られるかもしれません。
例えばオプションや先物投資なら年利40%程度は期待できますので、今の預貯金次第では株式投資以外の選択肢を利用するのも1つの手です。
おすすめは投資顧問の利用
ちなみに本気でマイホームを建てるための資金を投資で獲得したいのでしたら管理人個人としては投資顧問の利用をおすすめします。
そもそもこの投資顧問とは何かというと、個人投資家の投資行為をサポートする専門のコーチです。これは当たり前かもしれませんが、何事も慣れないことを自力でやると上手くいきません。
しかも投資の場合、失敗をするとなけなしの資金を大きく減らすリスクもあります。
この点を考えると本気で投資を通してマイホームの頭金の獲得並びにマイホームの一括購入を狙うのでしたら投資顧問の手を借りるのが必須。この投資顧問の役割や契約方法が気になりましたらこちらのページをどうぞ。
ちなみにもし投資顧問の力を借りずにマイホームの建設資金を求めるのでしたら株よりも利回りの高い投資に手を出すのが賢明です。
そしてその株よりも利回りが高い投資の中の1つにはオプション取引があります。このオプション取引が何者であるか気になりましたらこちらのページの内容に目を通してみてくださいね。