「株式投資の未来の中身を完全要約」
本を読むのって時間もお金もかかるので実は結構労力がかかりますよね。
特に「株式投資の未来」のようにページ数が200ページを超え、アマゾンの中古でも2,000円を超えるベストセラー書籍はなおさら。
ページ数は200ページ以上、料金は2,000円以上と聞くと自分で買ってゼロから読むのは負担が大きいと感じるかもしれません。
そこで今回は楽天市場で「株式投資の未来」を買って以来、バイブルのように定期的に目を通している管理人が、「株式投資の未来」の内容を要約してみました。
このページの内容を一読されるだけで1円もお金を払わず、そして時間的な負担も5分程度に抑えた上で、「株式投資の未来」の概要がよく分かります。
このページの目次
楽天市場で人気の株式投資の未来
「株式投資の未来ってどんな本なのか?」
この点について考えるために「株式投資の未来」という書籍の概要をご紹介しようと思います。
この「株式投資の未来」という本はジュレミ・シーゲルというアメリカのペンシルベニア大学の教授が書いた書籍です。
この本の中では過去50年間の株式相場の分析をした上で、シーゲル氏が気づいた法則や多くの投資家が無意識に誤るポイントが数多くまとめられております。
特にポイントになるのが、成長株に対する過剰な期待の危険性と優良な銘柄の特徴について触れている点。
これらの内容に目を通せば株式投資で銘柄を選ぶ際に何に気を付ければよいのか、どんな銘柄に注目して株式投資に関わるべきかが分かります。
本文で記載された内容の要約
先ほど「株式投資の未来」の概要について見てきましたので、次はもう少し本文の深い内容について見ていきます。
そのためにも株式投資の未来という本の構成を簡単にまとめてみました。
対象項目 | 主な記載内容 |
---|---|
第1部と2部 | 成長の罠 |
第3部 | 配当の大切さ |
第4部 | 米国経済の今後 |
第5部 | 資産配分のコツ |
ここで一覧にしましたように「株式投資の未来」という本は大きく分けると4つの構成に分けることができます。
実のところ、「株式投資の未来」という本の総ページ数は300ページ超、章に分けると17章となっております。この数字を見ると途方もないように感じますが、本の中でポイントになるのはたったの4つ。
ここで取り上げた、「成長の罠」、「配当の大切さ」、「米国経済の今後」、「資産配分のコツ」の簡単な概要については1つずつ見ていきます。
第1構:成長の罠
「株式投資の未来」という本の第1部の「成長株の罠」ではこういった内容が紹介されております。
- 新興株の利回りは実はよくない
- IPO投資は実は宝くじのようなもの
- 企業側の悪材料は投資家にはチャンス
- 高値で買う価値のある銘柄はない
- 勝ち組企業と負け組企業の違い
ここで一覧にしたように「株式投資の未来」の第1構の「成長株の罠」という項目では安易に成長企業に投資をするのはリスクが高いという点について触れられております。
これはどういうことかというと、IPO銘柄やハイテク銘柄は過剰に投資家から期待される分、業績からするとあり得ない高値が付くことがあります。
つまり、むやみに成長株に飛びついてしまうと、明らかに割高な銘柄を買うことになってしまうのです。
このことを知らずに成長株を何も考えずに掴んでしまい、巨額の損失を出してしまう投資家は多いです。
ここで取り上げたような「成長株への過剰な危険は危ない」という内容について「株式投資の未来」の第1構ではまとめられております。
第2構:配当の大切さ
この見出しにあるように「株式投資の未来」という書籍の第3部の「株主価値の源泉」では株式の価値を示すのは株価ではなく、配当であることが記載されております。
そんな配当周りに関してまとめられている「株式投資の未来」の第2構で触れられている主な項目はこちらの通りです。
- 企業の悪材料は投資家側のチャンス
- 配当は企業にとって本来はリスク
- 配当を支払う会社は信頼できる
- 総リターン=運用成績+配当
- 減配企業の株価は良く下がる
- 利益の定義はどうなっているのか
特にこれらのポイントで重要になるのは、配当を支払う企業というのはそれだけ儲かっている企業であり、投資家に利益を還元する投資家にやさしい企業である点です。
このような特徴を持つ高配当企業の株価は投資家の注目を集めるので上がります。その一方で配当を減らす企業は、投資家の人気が落ちるので、ほぼ確実に株価が下がります。
こういった配当の額と株価の関係性について「株式投資の未来」の第2構ではまとめられております。
第3構:米国経済の今後
この見出しにあるように「株式投資の未来」の第3講では今後の米国経済についてまとめられております。
この「今後の米国経済」と聞くと日本人の投資家の立場からすると関係ないように感じますが、実態は高齢化社会の現状がまとめられているので、日本株を買う際には非常に参考になります。
そんな超高齢化社会における株式投資術について触れられている「株式投資の未来」の第3構ではこういった内容が取り上げられております。
- 現在の株式投資の基準リターン
- 高齢化社会における寿命の変容
- 現在の国際間の経済競争の現状
- 今後の社会保障や年金関連のリスク
- 高齢化社会の社会変革の方向性
ここで一覧にした項目からいえることは「株式投資の未来」の第3講の内容を読めば今後の高齢化社会の動向がある程度分かってしまうのです。
具体的な投資手法や銘柄の選び方等については特に記載されておりませんが、現在のアメリカ、ひいては日本の今後の動向が分かるので株式投資に取り組むのでしたら目を通しておきたいところ。
第4構:資産配分のコツ
最後に取り上げるのは4部構成の最後である「資産配分のコツ」です。
この「株式投資の未来」の第4講で触れられている主な項目としてはこのようなものがあります。
- 最適なポートフォリオ戦略
- 投資に取り組む際の戦略
- 外国株に投資する際の注意点
- 世界市場の相関関係
- セクターの分散と国の分散
- 投資先を配分する際のコツ
ここで一覧にしましたように、「株式投資の未来」の第4講では海外に投資する際のポイントやポートフォリオを組む際の注意点についてまとめています。
内容を一読すれば、最近注目されている海外株式に投資する際のポイントや投資の成功に欠かせないポートフォリオ作成のコツが分かります。
特に押さえておきたいポイント
ここまでの内容で何となく「株式投資の未来」がどんな本かは分かったと思いますが、特に重要なポイントが何なのかについてはいまいちつかめなかったと思います。
そこでここでは、「株式投資の未来」の中で特にチェックしておきたいポイントを一覧にしてみました。
- 成長率とリターンの幅は無関係
- 値上がり益よりも配当益
- IPO銘柄はガラクタである
- PERのチェックが鍵である
- 理由のない値上がりは危険
ここで取り上げたそれぞれの詳細について上から順番にご紹介しようと思います。
成長率とリターンの幅は無関係
先ほどご紹介したPERの話とかぶりますが、シーゲル氏は「株式投資の未来」の中で成長率とリターンの幅には関係がないと言っております。
どうして成長率とリターンの幅に関係がないかというと、成長企業は過剰に期待されるので株価が割高なケースが多いからです。
投資家からの過剰な期待を集めている以上、期待通りの成果が出ないと自ずと株価は下がります。
この成長企業は投資先として優れているとは限らないという点は株式投資に取り組むのでしたら絶対に押さえておきたいポイントの1つになります。
値上がり益よりも配当益
この「値上がり益」よりも「配当益」が重要だと聞くと意外に感じるかもしれませんが、これは純然たる事実。
なぜなら配当というのは企業が存続する限りは配られるので、10年、20年で見ると配当による利益額が運用益による利益額を上回る。
この配当の重要性についてジュレミ・シーゲルは「株式投資の未来」の中で何度も述べております。
IPO銘柄はガラクタである
この見出しにあるようにIPO銘柄というのは株式投資においてはガラクタであるケースが多いです。
この話を聞くとIPO銘柄に注目している投資家からすると意外に感じるかもしれませんが、歴史上は紛れもない事実。
現に過去のアメリカのIPO銘柄を見る限りは、IPO銘柄で儲けているのは創業者と投資銀行や証券会社であり、投資家は財産を失っている傾向があります。
それにそもそもの話ですが、IPO銘柄というのは成長性の高さから投資家の注目を集めるために株価が割高になる傾向があります。
ここで取り上げたようなシーゲル氏のIPO銘柄への警告は日本のIPO銘柄にもある程度当てはまるので非常に参考になります。
PERのチェックが鍵である
「株式投資の未来」の著者であるジュレミ・シーゲル氏は株を買うか買わないかを判断する際にPERが重要であると述べております。
どうして株式投資においてこのPERが重要かというと、株価の変動は企業の業績よりもPERで決まるからです。
現にPERというのは投資家の期待値を示す指標である以上、PERが高い株式というのはそれだけ投資家の過剰な期待が集まった企業株になります。
その結果としてPERの高い株式は人気の銘柄とはいえ、投資家の期待を満たす水準の利益を出さない限りは値が落ちるので決して優良銘柄とは言えません。
このことからシーゲル氏は「株式投資の未来」の中でPERの高い成長株に対する過剰な期待をしないことを警報しております。
理由のない値上がりは危険
投資の世界ではしばしば理由が分からず銘柄の価値が上がるバブルという現象が起こります。
このバブルに関してシーゲル氏は「株式投資の未来」の中で「警戒せよ!」と述べております。なぜこのような警告をしているかというと、バブルのような理由のない値上がりは継続性がない以上、いずれ終わるからです。
どうしても投資家はバブルに弱い傾向があるので、「株式投資の未来」の中でシーゲル氏が述べている「バブルへの狂信」の危険性は知っておいて損がありません。
中古なら2千円で買える
このページでは「株式投資の未来」の概要やこの「株式投資の未来」という本のポイントについてまとめてきました。
ここまでの内容を押さえれば「株式投資の未来」の概要は掴んだことになりますが、今回取り上げた内容は「株式投資の未来」の内容のごく一部。
そこでもしあなたがもっともっと「株式投資の未来」の中身を知りたいのでしたら「株式投資の未来」をご自身で買うことをおすすめします。
この「株式投資の未来」という本は楽天の中古市場でも人気の書籍ですので、中古でも2千円くらいしますが、そのお金を十分に払う価値があります。
現にこの「株式投資の未来」という本を買って読めば、株式投資に関するこういった内容を知ることが出来ます。
- 掴むべき株の特徴
- バブルとの関わり方
- IPO銘柄のリスク
- ポートフォリオを構成するコツ
- 成長株との効果的な関わり方
- 高齢化社会の動向
これらをたったの2千円で学べるので、2千円を払って自腹で楽天市場やkindleをはじめとした電子書籍経由で「株式投資の未来」を買ってしまっても十分に元が取れます。
現に管理人自身、「株式投資の未来」を購入し、何度も「株式投資の未来」を読み返すようになってから株式投資の勝率が上がりました。
中古でも2千円という金額を知ると、「株式投資の未来」を購入する気が失せるかもしれませんが、投資対効果は非常に高いです。
そこでもしあなたが株式投資体系的に勉強することや今回取り上げなかった「株式投資の未来」の内容に興味があるのでしたら、ご自身で「株式投資の未来」の購入をすることをおすすめします。
株式投資の未来の限界とは?
今回取り上げた「株式投資の未来」は株式投資に役立つ良本ですが、この「株式投資の未来」という本にもこちらの2つの課題があります。
- 研究ケースがアメリカであること
- 勝てる銘柄までは分からないこと
まず前者の「株式投資の未来」の研究ケースがアメリカであることはまさにその通りです。
現に「株式投資の未来」の著者のシーゲル氏がアメリカ人ということもあり、「株式投資の未来」の中で分析している企業も研究ケースも全てアメリカが舞台となっております。
そのため、「株式投資の未来」のケースはそのまま日本のケースには当てはまらないものもあります。これは「株式投資の未来」の理論の限界と言えます。
そしてもう1つの「株式投資の未来」の課題としては、勝てる銘柄までは紹介されないことです。
これはまさにその通りです。現に「株式投資の未来」はあくまで本である以上、「株式投資の未来」を隅から隅まで読んでも最新の相場のおすすめ銘柄の名前は出てきません。
この点を考えると「株式投資の未来」という本は値上がりが見込める銘柄を紹介してほしい個人投資家の要望には合致しない点があります。
そこでもしあなたが勝てる銘柄の名前を紹介してほしいのでしたら、「株式投資の未来」の購入と併せて投資顧問会社との契約を検討することをおすすめします。
この勝てる銘柄を紹介している投資顧問会社の特徴についてはこれから紹介するページで特集しております。