「オプション取引って儲かるの?」
オプション取引はルールを難しいと感じる投資家が多く、「素人には儲けにくい投資」と見なされることもあります。
しかし、オプション取引も他の金融商品と同様にリスクとリターンの関係性によって成り立っている投資商品なので、オプション取引は何も特殊な投資商品ではないのです。
しかもリスク・リターンの関係性が成り立つ以上、相応のリスクを背負えばそれなりに儲かる投資商品になります。
また投資商品の変動幅が大きい以上、儲かる見込み利益額の幅は通常の株や投資信託よりもはるかに大きくなることが多いです。
このことをご理解頂くために今回は一見すると仕組みが分かりにくく、本当に儲かるかどうかが良く分からないオプション取引の基本的な構造と儲けが発生するメカニズムについて解説していきます。
特に一番最後にご紹介している、日経225オプションで年利40%を実現する方法は必見です。
このページの目次
オプション取引における損益の発生構造
今回ご紹介するオプション取引は指標となっている商品(日経平均やJPX400関連の銘柄など)を直接的に売買するタイプのものではありません。
それではオプション取引とはどんな取引かというと、その指標となっているものの権利の部分を売買する取引なのです。
この権利を取引するというのがあまり上手に理解できない方も多いと思いますが、オプション取引の4つの基本形に照らして考えるとそれほど難しいものではありません。
ちなみに今取り上げたオプション取引の4つの基本形はこちらの通りです。
- コールの買い
- コールの売り
- ブットの買い
- ブットの売り
ここで取り上げた4種類のオプション取引の内容については1~4の順番で簡単にご紹介します。
コールの買い(買う権利を買う)
最初にご紹介するコールの買いというのは、「ある一定期間後において、権利行使価格において買う権利」を買う取引になります。
この「買う権利の取引」というのは普通の株式取引であれば、株を売ってくれる人に代金を支払い、株券を保有する権利を手に入れる事が該当します。
その一方でオプション取引であれば、一定期間後にその価格で買う権利を購入するということになります。
ここまではそんなに難しくないと思いますが、オプション取引では「一定期間後にその価格において売却する義務」が発生します。
権利と義務の違いを理解する
つまりオプション取引の儲かる構造を考える際のポイントは、「権利」と「義務」の関係です。
当然義務のほうが縛りが強いのでこの両者の関係はイコールではない点の理解も欠かせません。
ちなみに取引の開始時点においては、義務を背負うほうがリスクが大きくなります。
そのため、義務を背負う人には「プレミアム」という利益が先に与えられます。
その一方でコールオプションの買い手(コールの買い手)はこのプレミアム分がマイナスとなります。
このプレミアム分のマイナスをもっと簡単にまとめると、自分が買いたいと決めた金額からプレミアム分だけ高く買う必要があることになります。」
例えば購入希望時の日経平均株価が22000円の場合でプレミアムが400円ならば、実際に購入することになる単価は22400円になります。
買い手の損失はプレミアム分のみ
ちなみにこのポイントの事を損益分岐点といいますが、現在価格が22000円でも将来は22400円で買うことになります。
したがって、一定期間後に22400円よりも高くなれば利益が発生して儲かることになります。
なお、コールオプションの買い手に付与されているのは“権利”なので、必ずしも遂行しなくてもよいわけです。
要するに権利を使うかどうかはあなたの意思次第になるのです。
この構造の最大のメリットは、「損失はプレミアム分以上、出ることはない」、という点。
しかも元々が権利である以上、放棄をすることも勿論選択肢として存在します。
コールの売り
コールオプションの売り手は、①とは反対の戦略となります。
つまりこちらは「一定期間後において、権利行使価格にて指標を売る義務」を負います。
そしてこのコールオプションの売り手におけるメリットは取引の開始時からプレミアムというコールの買い手が支払う金額を受け取ることが確定する点になります。
要するに受け取ることができる上限の金額が決まっているのです。
もちろん、売る量を増やすことによって受け取るプレミアムを増やすことはできますが、それに応じて大きな責任を負うことになります。
それにコールオプションの買い手が権利を行使する場合、必ずそれに応じなければなりません。
ちなみにこれは義務であり、そこから逃れることは不可能です。
したがって権利行使をされる際は損をする可能性が非常に大きくなります。
この場合売るという概念(空売り)に対して、理解に苦しむ方が大勢いますが、それほど難しいことではありません。
空売りって何を意味するのか?
持っていないものをどうして売れるのか、ということですが、通常の売買であれば先に仕入れてそれを売却しますよね。
その一方でオプション取引やその他の証拠金取引であれば、原証券(オプション取引の売買対象になっているもの)を決済時に権利行使価格で相手方(今回はコールオプションの買い手)に渡すことになります。
つまり、コールの売り手としてはプレミアムを受け取る代わりにコールの買い手が権利行使を行った場合、必ず応じなければならない義務を背負うことになります。
その結果として価格が上昇した分を原証券価格に置き換えて支払わなければならない仕組みとなっています。
この仕組みの良い点は「利益は限定的ではあるが、受け取れる可能性が高い」ので高確率で儲かる点。
プットオプションの買い
プットオプションの買いとは、原証券価格が下がることを予想し、「原証券、権利行使価格で売る権利」を買うタイプ(自分が所有する)のオプション取引です。
こちらはコールオプションの買いと同じ仕組みであり、コールオプションと反対のことを期待します。
短期で大きく稼ぐチャンスがある
この権利行使価格は市場によって決まりますが、コールオプションの買いと同様に初めからプレミアムを支払うことが決まっているので、プレミアム分だけ下がった状態からのスタートになります。
一例としましては原証券価格22000円で売りたい→プレミアム分支払う→21600円で売る権利を所有する、といった体裁になります。
もちろん実際には価格が無限に下がることはなく、ゼロになる可能性はほぼないです。
その一方で収益に関しては証拠金取引で行われる取引の基本は元本以上の資金効率を基にしているため、原証券価格が1000円値下がりすればその時点で1取引単位当たり、1000円×1000倍で計算される100万円が儲かることになります。
しかもこの程度の儲けは数日程度で発生することがあるので、ブットオプションの買いを利用すれば短期間でオプション取引で儲けることが出来ます。
損失が制限される
しかもプットオプションの買いのメリットもまた、「損失はプレミアム分に限る」という特性があります。
ちなみにこちらも買いである以上、保有するのは権利となります。
そのため、予想と反対方向に価格が進行しても行使しないという選択肢によってそのリスクを回避しながら儲けることを目指すのも不可能ではありません。
プットオプションの売り
プットオプションの売りとは、②のコールの買いと内容が反対になります。
したがって、原証券が大きく値下がりしたときに利益が出る取引手(プットの買い)に対して、「原証券を一定期間後、権利行使価格にて買い取る義務」を負うことになります。
義務を背負う分儲かる可能性が上がる
売る権利を売ったのに、買い取る義務となると、完全にこんがらがってしまうこともあります。
しかし、プットの買い手は、結局のところ安く仕入れて高く買ってもらう権利を有しているため、プットの売り手である取引手には実際に価格が大きく下落した際には権利行使価格で買い取る義務が発生します。
こうすることにより、プットの買い手は安く仕入れた原証券を高く買ってもらう確証ができ、利益を出すことができます。
その一方でプットの売り手はコールの売り手と同様に取引に参加するとプレミアムを取得できる仕組みになっております。
その結果として大きく値動きしない、または値上がりするという2通りから儲かる機会を得ることができるというメリットが得られます。
要するに義務を背負う代わりに原証券価格変動の3通りのうち2通りの利益を狙うことができるので、儲かる可能性が広がる、という取引態様になります。
ポイントは4種類の組み合わせ
このようにオプション取引にはこれまでご紹介した「①:コールの買い」、「②:コールの売り」、「③:ブットの買い」、「ブットの売り」という4通りの取引しかできない以上、これらを組み合わせることになります。
その上での話になりますが、①コールの買い、③プットの買いに関しては、それぞれプレミアムを支払う代わりに原証券価格が権利行使価格+プレミアム分の価格を超えている、または下回っている際に利益が発生します。
その一方で②コールの売り、④プットの売りに関しては、それぞれプレミアムを受け取ることができます。
そして権利行使価格よりも安いまたは高い、またはあまり変わらない場合にそのプレミアム分を収益として受け取れる仕組みになっています。
期待リターンと発生リスクの大きさ
これまでの内容に振り返りになりますが、オプション取引は証券価格がどの程度変動しているかを予測することが重要になる取引です。
そしてオプション取引は他の投資よりも投資を始めるタイミングの時期性による危険度の差が小さく、塩漬けにもなりにくい投資として認知されています。
しかし、投資商品である以上は必ずリスクと利益が存在し、投資商品である以上はそのリスクを管理することなくして安定して儲かることは難しいのも事実。
そこでここではオプション取引で儲けるためにも欠かせないリスク管理術とオプション取引はどの程度儲かる投資商品なのかについて考えてみます。
期待リターンの大きさ
オプション取引で期待できるリターンについてですが、単純にオプション取引の買い手では無限、売り手ではプレミアム分という基本原則があります。
その上、オプションの買い手のリスクはそのプレミアム分だけであることを考えると、どう考えてもオプション取引自体が買い手に有利な市場であるかのように見えます。
期待リターンと求められる初期資金額
買い手が期待できるリターンについては取引をする銘柄にもよりますが、日経平均を原証券とした場合、1000倍の取引となるので原証券のその日の清算価格-権利行使価格×1000倍が収益として期待ができます。
つまり、原証券価格が22000円の時に参加し、権利行使価格を22500円、プレミアムが400円であれば、スタート時点では損益分岐点は22900円となります。(22500円+400円)
清算時において原証券価格が23900円となった場合、23900円-22500円-プレミアム400円×1000倍=100万円の利益ということになります。
この時最低限必要な金額はSPAN証拠金+プレミアムになる以上、実質100万円程度の資金が必要になります。
見込み利益の大きさは
取引される銘柄は決済までの時間が短い期近のものが多く、資金回収の時間は3か月未満が多いです。
そのため、このぐらいの値動きで倍になると考えると、その大きさがうかがい知れます。
またオプションの売り手は反対にプレミアム分が利益として計算される分、証拠金の預託額を低く抑えることができます。
それに単純にプレミアム分が証拠金と同等であれば、2倍から3倍の建玉(ポジションを保有すること)が可能です。
その結果、①取引単位当たりのプレミアムが40万円(原証券価格で換算すると400円)であった場合、3取引単位建玉をすると120万円のプレミアム取得が可能になり、これを見込んでの取引となります。
損失リスクの大きさ
オプション取引では買い手にはプレミアム分の損が限定されており、売り手には損の限定がないという原則があります。
そのため、初心者がうかつに売りポジションを持つと、とんでもない損失を被る可能性も否定はできません。
また買いポジションに関しても建玉した単位×プレミアム金額が初期状態からマイナスになるという特性があり、損失が限定されていたとしても侮ってはいけません。
現にプレミアムが40万円の場合、3単位分の建玉をすれば価格が全く変動しないだけで120万円の損失が確定します。
反対に売り手には原証券価格が1000円権利行使価格よりも大きく変動した場合、プレミアム目的で建玉した単位数が3単位であれば300万円の損失を被る可能性があります。
このようにオプション取引には「買い」にも「売り」にも証拠金取引であればこその醍醐味がある以上、リスクの大きさを管理しながら関わる姿勢が非常に重要になります。
リスクを下げて利益を大きくするコツ
オプション取引の仕組みは大まかに理解できたでしょうか?
率直な話、オプション取引における1つ1つの項目を正確に考えると日々日々変化していく市場の中で、そのポジションが適切かを見極めることは非常に難しくなります。
しかし、オプション取引の特性である価格の変動幅を見極めることによりその損失リスクを低減し、利益を出す可能性が高まります。
それに工夫次第では次回の取引に回すことが出来る資金を十分に残すことができるようになります。
ちなみにオプション取引に着手して上手に儲けられる投資家は、リスク管理とチャンスの回数を増やすことに力を入れております。
この儲けている投資家の手法については押さえておいて損がないので、その手法についてはこれから解説します。
損失の制限が重要
投資活動において何よりも重要なのは損切であったり、リスク回避の手段をいくつ持つかということであったりします。
特にオプション取引では、大きくもうけようとするあまり、リスク許容量をはるかに超えたポジションを取りがち。
これはかなり危険なので、損切りに関しては最初からルール化してしまうほうが、無難なケースが多いです。
したがって、損切りは覚悟がいりますが、オプション取引で発生する損失額を抑えるためにも素早い損切に着手するのが賢明です。
買いだけでなく売りにもチャレンジする
またオプション取引とか分かる際に重要なことは、市場の動きに合わせる脳を養うことです。
実はオプション取引は一般的な株式投資であるような「上がるときしかもうからない投資」ではなく、下がる局面でも大きく儲かるチャンスがある投資です。
この点を考えると、オプション取引の成功のためには市場の変化に合わせた手法をとることは欠かせません。
特にオプション取引で売りを選択する場合、市場の熱が冷める瞬間を見越して参入することはやはり勝敗の鍵になります。
つまり買い方の利益が出ない瞬間こそ、売り手が活躍するチャンスであるのです。
要するに何が言いたいかというと、オプション取引で買いと売りを両立すれば、儲かるチャンスが2倍になります。
勝負する相場を選ぶ
オプション投資に限らず、投資は現在の市場に乗るかどうかを選ぶ権利が投資家にあります。要するにエントリーするかどうかは選べるのです。
それにそもそもの話、相場の中では相場の調子が良い時もあれば、悪い時もあります
このような特性がある以上、常に市場の中にいることは決して賢明ではありません。
そのため、相場と関わる際にはしっかりと市況を見極めて、自分にとって都合が良い状況のときに限ってエントリーするという姿勢が非常に重要になります。
おすすめの投資戦略並びに手法
オプション取引で大事なことはこれまでも述べてきましたが、特に重要になるのが「大きく動くのか、あんまり動かないのか」ということだけ。
そして改めの話になりますが、オプション取引は「コールの買い」、「コールの売り」、「ブットの買い」、「ブットの売り」の4つの選択肢しかありませんが、この4通りの取引手法のどれかのみで参戦することはありません。
勝敗の鍵は組み合わせ
実際にオプション取引に着手する際には4通りの中から市場に合わせたものを作成していくことになります。
そしてこの組み合わせを考えるのがオプション取引の醍醐味であり、リスク管理を行う際に欠かせない手法でもあります。
相場は常に世界の出来事によって左右されているので、実質的には「相場が上がっても下がっても、動かなくても最終的に利益が出る方法」が必要になります。
当然、これらを両立させるのは簡単ではありませんが、オプション取引を利用して儲かる投資家になるためには両立の実現が可能な戦略を行使する必要があります。
この「相場が上がっても下がっても、動かなくても最終的に利益が出る方法」にはどんなものがあるのかをご理解頂くためにもここでは具体的な戦略名をまとめてみました。
バーティカル戦略
バーティカル戦略では、相場が横ばいからやや上昇するか、やや下落する際に利用します。ポジションを持っていない初心者がとりやすい手法の一つです。
バタフライ戦略
バタフライ戦略は相場がかなり安定気味の際に利用されます。
特に先行きが全く読めない中で現在のポジションをカバーする(すでにポジションを持っているが含み損で決済できない)意味でも利用されることが多いです。
ストラグル戦略
ストラグル戦略は攻めの手法であり、プレミアムに全く固執しない、または相場が全く変動を持たない、のどちらかを選択する戦略になります。
こちらは相場の大変動か、かなりの固定を狙う戦略となっていているので、かなり期近で利用されます。
ストラングル戦略
ストラングル戦略は、買い手にとってはストラグル戦略よりも大胆で、売り手にはかなり融通の利く戦略となっています。
買い手にとっては相場の一大変動を目指し、売り手には何があってもそこまで値動きがないだろうという幅広い戦略を可能にします。
当然この4つはどれも魅力的な戦略ですが、どれが一番良いかは状況次第です。
そこで相場の流れを見ながらそれぞれを最適なポジションに配置することで儲かる機会を複数持つようにするのがオプション取引で成功するための秘訣。
結局オプション取引は割に合うの?
これまでオプション取引について様々な情報を述べてきましたが、おそらくオプション取引はどの投資よりもとっかかりの部分については難しい部分があると思います。
しかし投資の世界では、手段を多く持ち、経験を多く持つのが儲かる投資家になるための一番の近道。
その上、オプション取引は一般的な投資よりも難易度が高く、作戦も多岐にわたる分、儲かるチャンスが大きい投資でもあります。
この点を考えると、投資で一儲けしたいのでしたらオプション取引はかなり筋の良い選択肢の1つになります。
本気なら投資のプロを利用するのが一番
これにて今回の内容は終えようと思いますが、本気でオプション取引で利益を出したいのでしたらオプション取引のアドバイスを行っている東京総合研究所という投資顧問の利用をおすすめします。
実はこの東京総合研究所は日経225のアドバイスが日本で最も優れている投資顧問として有名です。
現に東京総合研究所の投資顧問サービスを利用すればオプション取引を通して年利40%程度は十分に狙えますので、オプション取引で稼ぎたい人には最高の環境になります。
このような特徴を持ち、本気でオプション取引で稼ぎたい人にとっては都合の良い東京総合研究所の詳細についてはこちらのページでまとめています。