「オプション取引は、ハイリスク取引です。」
今やどの証券会社やネット証券で口座を開こうとしても、必ず目にすることがある文言だと思います。
そこに記載されている言葉は決して嘘や責任回避などではなく、現実にオプション取引には一定の破産に繋がるリスクがあるのも事実。
しかし、実際にオプション取引で破産のような事態が発生することはそうはありません。
このことをご理解頂くためにもこのページではオプション取引では原則的に破産が起きない理由や例外的に破産に繋がるケース等についてまとめてみました。
このページの目次
原則はオプション取引で破産はない
この見出しにあるように普通にオプション取引と関わっていればオプション取引で破産することはありません。
ただしあくまで普通にオプション取引と関わっていれば、という点が前提にある以上、リスクとの関わり方についてはきちんと押さえることが欠かせません。
特に負け戦の対応が重要
オプション取引は投資である以上、相場の流れによっては小さくない損失が出るときがあります。
そんな時大抵の人は急な損失やあまりの含み損のために正常な判断を失い、なぜか相場が反転することを期待します。
反転することを期待し、損失の限定に動かなかった場合、理論上では青天井の損をする可能性があります。
こうなってしまえば完全に損失を止めることはできなくなってしまい、破産、またはそれと同等の損失が考えられます。
リスクが怖いなら「買い」がおすすめ
ちなみにオプション取引の世界では買いオプションのみを保有していた場合、原則として想定外の損失が発生することはありません。
その理由はコールの買いオプションを保有中に原証券価格が暴落した場合、権利行使価格で原証券を購入しようとする人は普通はいないからです。
したがって、買いオプションをベースにオプション取引と関わっていれば破産に繋がるリスクはゼロと事実上言えます。
ちなみに「買いオプション」利用時の許容損失範囲は常にプレミアム分に限定されます。
この点を考えると破産リスクが怖いのでしたら「買い」を中心にオプション取引と関わることをおすすめします。
リスクの大きさは選べる
このようにオプション取引では、取引の態様を選ぶことによってさまざまにリスクオフの手法が取れます。
つまり投資初心者であっても大事なところを間違えなければ、想定外の損失は発生しないのです。
このリスク管理が可能な点を考慮すれば普通にやればオプション取引で破産する可能性はほぼゼロと言えます。
例外的に破産に至るケース
これまでも解説しました通り、リスクが過剰な状態を避けさえすれば基本的にはオプション取引で破産するといったことはありません。
しかしこの「破産することはない」というのは原則ケースであり、例外的にオプション取引で破産に繋がるケースもあります。
この破産に繋がる例外ケースとは何なのでしょうか?。
売りのみは危険
オプション取引で破産に至る恐れがある代表的なケースは売り戦略のみでオプション取引を行うことです。
実は売りオプションを利用した取引は6パターンの戦略に分かれます。
そしてその中で売りオプションのみを組み合わせる取引手法として利用される手法には2種類があります。
この①ストラドル取引と②ストラングル取引では、相場が様相と全く逆方向(大相場)に変動した際には無制限のリスクを背負うことになります。
無制限のリスクとは?
無制限とはまさにその字のごとくであり、レバレッジがかかった取引ではとんでもない損失が発生する可能性があります。
実はオプション取引の決算方法は、基本的に清算日の基準価格で決済を行うことになります。
そのため、「相場がどのように変動したか」が重要ではなく、「権利行使価格と清算価格の差額はいくらであったか」が鍵になります。
その際に売りオプションのみの保有では途中でのリスクヘッジが効きにくいので、知らぬ間に破産に繋がるような大損をしてしまうことは十分に考えられます。
売りとはほどほどの距離感で関わる
ちなみに相場が安定している時に限っては売りポジションのオプション取引が非常に有効であり、安定して収益を確保する手段の一つです。
そのため、一定の売りポジションはオプション取引に取り組む際には加えるべきではありますが、決して安心してはいけない諸刃の剣です。
特に売りポジションのみで形成するストラドルとストラングルの場合、予想外の値動きに合わせた対策を事前に持っておかなければ「利益は限定的、損失無限大」というおよそ投資とは思えないポジションになる恐れがあります。
この点を考えるとオプション取引で破産が怖いのでしたら、「売り」を過剰に利用せずに適切な範囲内で関わる心掛けが欠かせません。
リスクヘッジは欠かせない
オプション取引に対してだけではなくすべての金融商品に共通することになりますが、リスクヘッジをして資金保全をしなければ投資行為自体がカジノのギャンブルと同様の結果になってしまいます。
そのため、オプション取引で破産を避けたいのでしたらギャンブル的な投資になることを避けることが欠かせません。
そのためにもここではオプション取引における主なリスクヘッジの方法について考えてみます。
3種類のリスクヘッジ
オプション取引におけるリスクヘッジにおいて肝になるのはこちらの3点です。
- 組み合わせで取引をする
- 限月を変えるか
- 権利行使価格を変えるか
この3つの詳細については1つずつご紹介します。
組み合わせで取引するとは?
最初にご紹介する「組み合わせで取引する」に関しては、バーティカル取引を行うことでプレミアム分の支払いリスクを低減することを指します。
例えば、権利行使価格が同額のコールオプションの買いと、プットオプションの売りを組み合わせると、コールの分のプレミアム支払いとプットの分の受け取り金額が一致します。
そのため価格変動が小さくなることでプレミアムのリスクは低減されます。
もちろん価格下落リスクは残存するのでリスクがゼロになるわけではないのはご注意ください。
限月を変えるとは?
2つ目の「限月を変える」では、コールなら限月の違うコールオプションを、プットであればプットオプションを買いと売りでそれぞれ保有することを指します。
これを行うことでオプション取引ならではの要素である、タイムディケイ(時間的価値の減少)により収益を確保します。
しかし、こちらも大幅に価格が下落した場合にリスクが残存しています。
なので有効なリスクヘッジでありながらも妄信するのはやや危険なので他のリスクヘッジ手法との兼用が欠かせません。
権利行使価格を変える
こちらはストラドル、ストラングルのように権利行使価格が違うオプションを保有することを指します。
これを行えばプレミアムの受け取れる範囲を広げることができます。
また買いオプションに関しては権利行使価格を離すことにより、支払プレミアムを減少させることもできます。
これにより、明らかにオプション取引におけるリスクが下がります。
もちろんこのリスクヘッジ手法にも価格が変動しないリスク及び大幅に変動した際のリスクがそれぞれ残るので、穴があるのでその点の認識は必要です。
リスクヘッジのコツは未然の対応
オプション取引においては1つの取引手法だけでは、取り切れないリスクが残存するようになります。
これを除去するためにも自分が保有したものと反対のオプションを保有することが需要になります。ちなみにこの手法は両建てといいます。
ただし、両建てには価格変動リスクがない代わりに収益のチャンスも喪失することになりますので、過剰な使用はチャンスを失うことになります。
それにそもそもの話、オプション取引において、プレミアム分の損失は致し方のないことでもあります。
そのため、破産リスクは防ぎつつもある程度のリスクを受け入れることは非常に重要になります。
ポイントは即時対応
そして程よくリスクを受け入れる際に鍵になるのがこれまでご紹介した3種類のリスクをあらかじめ制限する施策を打ち、損失が起こったタイミングで瞬時に対処することです。
これを行えば不測の事態が発生しても結果として損失を大きくせずに済む場合が多いです。
それにそもそもの話、オプション取引に関するリスク回避のコツというのは決してシステムチックなことではありません。
やることは非常にシンプルで損失が発生する場合を狭め、そうなった際に素早く対処することでしかないのです。
オプション取引の成功のコツとは?
ちなみにオプション取引で成功している投資家の大半はしっかりと戦略を立ててオプション取引と関わっております。
この事実を念頭に置くと、オプション取引の勝敗は戦略次第と言っても過言ではありません。
戦略次第で勝てるゲーム
戦略で勝敗が決まる以上、決して運や才能などではなく、経験と戦略で収益を出すことが可能です。
しかもきちんとした戦略を立ててオプション取引に取り組んでいる投資家の大半は破産なんてしておりません。
つまり今は初心者であっても、経験を積んでしっかりとした戦略を立てられるようになればオプション取引で利益を生み出すのは不可能ではないのです。
そしてこの戦略を立てる際に鍵になるのが自分でストーリーを考え、そのストーリーの中で起こりうるリスクを検証し、予めそのリスクへの対策を立てる事です。
特にこの「ストーリーを自分で作る」というのはオプション取引で成功を目指す際には欠かせません。
自分でストーリーを作るとは?
例えば、これから1か月間原証券価格は値上がり続けるという予測を立てたとします。このケースにおける最大のリスクは価格の下落です。
このリスクに備えるためにも原証券価格が上昇方向に進むことを前提にしながらも一応ストラングルの戦略をとります。
そうすることで、下落でも収益を取れるようになります。
またこのケースではプレミアムの支払いが生じる以上、そのプレミアムは最悪支払ってもよい金額なのかを確認します。
もしプレミアムの支払いが厳しいのであれば、初めの取引をストラドル型に変更し、ストラングルの売りを形成し、利益をとれる範囲を拡大します。
これを行えば不測の事態が起きても大事になりません。このように不測の事態に備えた戦略を立てることが、オプション取引で収益を出す際の鍵になります。
この記事の内容のまとめ
これまで見てきましたようにオプション取引で破産するには比較的厳しい条件の下で価格変動が必要になります。
この点を念頭に置くとオプション取引を通しての破産はそうそう起こるわけではないのです。
恐怖が消えないならプロを雇う
もちろん「オプション取引」の破産リスクは相当低いとはいえ、オプション取引で破産をするリスクはわずかながらあるのは事実です。
そしてもしあなたがこの「破産リスクがゼロにならない」という点がどうしても気になるのでしたら「奥の手」の利用をおすすめします。
この「奥の手」というのはオプション取引のプロの指示のもとにオプション取引に取り組むことです。
実は日本国内にはオプション取引の具体的な売買をゼロから教えてくれるスクールやオプション取引における具体的な売買指示を相場に応じて出してくれるプロのアドバイザーがいます。
特に後者のプロのアドバイザーの事は投資顧問と言います。なお、投資顧問が何者なのかもっと詳しくなりたいのでしたらこちらのページをどうぞ。
そしてオプション取引の助言が得意な投資顧問と契約をすれば、オプション取引のリスク管理から最適な投資先や投資戦略を相場の変動に応じてその都度教えてくれます。
この点を考えるともしあなたがオプション取引のリスクが怖いのでしたら投資顧問と一緒にオプション取引に取り組むことをおすすめします。
おすすめは東京総合研究所
ちなみに色々な投資顧問がある中でオプション取引に関しては東京総合研究所という会社の利用をお勧めします。
現に管理人自身、「東京総合研究所」というオプション取引に特化した投資顧問の助言を受けてから年利ベースで45%程度の利益をオプション取引で出せるようになりました。
しかも驚くかもしれませんが、年利45%を実現している管理人は実はオプション取引に関する知識は素人と変わりません。現に基本的なルールを押さえているくらいです。
しかし、東京総合研究所が毎日、具体的な売買指示をしてくれるので、その指示を素直に守っていたらまさかの数値が出てしまったのです。
このように素人でもオプション投資で利益を出せるように具体的な指示を逐一出してくれるのが東京総合研究所のオプション取引サービスの持ち味です。
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