「株式投資にはコツがある」
株式投資ってズバリ、どうやれば勝てるのか気にならないでしょうか?
特にどんな銘柄に目を付け、どんなトレード手法を採用すれば結果に繋がるのかは誰もが一度は疑問に思うもの。
こういった銘柄選びやトレード手法のコツを知った上で株式投資に取り組むのとコツを知らずに株式投資に取り組むのでは勝率が大きく変わります。
ただし、この話を聞いても株式投資のコツが何なのか分からないと、コツを掴むことなんてできないと思います。
そこでこのページでは株式投資歴が6年になる自称「コツコツ投資家」の管理人が株式投資で結果を出すコツについてまとめてみました。
このページの目次
安定的に株式投資で稼ぐコツ
株式投資で利益を出すコツは、株式投資で成功するためには何を満たさなくてはいけないのかをきちんと把握することです。
この株式投資の成功の実現の大条件は実は非常にシンプルでして、買った株を買値以上のタイミングで売るだけ。
このようなシンプルな構造を考えると、株式投資ではこの2つを行えば自ずと利益が出てしまいます。
- 株価が上がる株式を探す
- 適切なタイミングで売る
要するに「株価の値上がり(利益)の発生が見込める株式を見つけ、値が上がった時点で売却をする」を繰り返せばよいのです。
ちなみにこちらを実現するためには将来性のある企業株を探す「銘柄探し」、株価の推移を分析する「チャート分析」、適切なタイミングで売却を行うための「売却戦略」が必要になります。
ここで取り上げた「銘柄探し」、「チャート分析」、「売却戦略」を株式投資で上手に行う方法(コツ)についてはこれからご紹介します。
銘柄探しのポイント
「利益が見込める株式を探し、株価が上がったタイミングで手放す」という株式投資の勝利を実現するためには、銘柄選びに力を入れる事が欠かせません。
この銘柄選びのコツはこちらの3点を満たす日本株を探し出すことです。
- 株の発行企業の財務が健全
- 企業の将来に期待が持てる
- 現在価格が割安水準である
それぞれの詳細についてはこれから見ていきます。
株の発行企業の財務が健全
人間と同様に企業にも寿命がある以上、今安泰と言われている会社も中長期的には倒産する可能性があります。
この倒産タイミングは神のみぞ知る世界ですが、倒産リスクの高さは財務状況からある程度正確に判断できます。
例えば、自己資本比率が30%を切っている、流動資産が流動負債よりも多い、減収・減益である企業株は危ない株式と判断できます。
こういった企業の株に投資をすると投資資金が全て消えるリスクがあるので、株式投資では避けた方が良い銘柄になります。
企業の将来に期待が持てる
短期型の株式投資であろうと長期型の株式投資であろうと株式投資の勝敗は銘柄の購入後の株価の推移で決まります。
この前提を考えると株式投資の銘柄選びで成功するコツは、企業の財務分析に加えて将来性の分析を行うことです。特にその企業を取り巻く外部環境や法規制などのチェックが重要になります。
これらを行えば将来的に他の投資家から注目を浴びる銘柄であるかどうかの判断ができます。それは翻って、株式投資で買うべき銘柄かどうかの判断を自ずと行えることを意味します。
現在価格が割安水準である
銘柄選びのコツの3つ目は、現状の株価の分析です。
株式投資の利益発生条件が、「保有銘柄を買値以上のタイミングで売る」である以上、明らかに割高な銘柄で株式投資に取り組むことは「敗北」に直結します。
それではどうすればよいかというと、PERや配当率等から割安な銘柄を探し、その銘柄で株式投資に取り組むのです。これを上手く行えれば、株式投資の勝率は自ずと上がります。
売却タイミングの選び方
銘柄選びと同様に株式投資の成功に欠かせないのが売却タイミング。
どうして株式投資において売却タイミングが重要かというと、株式投資の結果は「売った時」に決まるからです。
含み損益は最終損益ではない
これはあまり知られていませんが、購入した銘柄の株価が1.5倍に上がっても、それを手放さないと利益は確定しません。
なぜなら株式の状態での利益は現金化していない以上、「含み益」に過ぎないからです。ちなみにこの話は損失発生時も同じ。
現に保有株式の株価が5%下がっても売らなければ、含み損に過ぎません。
この点を考えると株式投資において銘柄の売却タイミングを考えるコツは、利益を確定させる価格と損失を切る価格の設定と言えます。
これらは一般的には損切価格・利確価格と言われており、この価格の適切な設定が株式投資の勝敗を分けます。この損切価格と利確価格の設定のコツに関してはこれからご紹介します。
利確値を誤らない工夫
この利確ラインを誤らないコツは、市場の動きに振り回されないことです。
どういうことかというと、90%の株式投資家は購入した銘柄の株価が上がれば、すぐに利確するか、ずっと保有し続けます。
これを行うとせっかく銘柄の価格が上がっても小さな利益しか得られなかったり、絶好の売り時に売れなかったりします。
こんな事態を避けるコツは、利益の確定価格をはじめに決めることです。これを行えば市場の動きではなく、自分のリズムで銘柄の売却に取り組めます。
ちなみにこれは管理人の経験上になりますが、保有期間を2週間程度に想定した中期型の株式投資なら5%。
そして銘柄の保有期間を3ヶ月以上に想定した長期型の株式投資の場合は10%というのが筋の良い利確タイミングになります。
損切りラインの決め方
次に株式投資における損切りラインを考えるコツについてご紹介します。
この損切りラインを上手に決めるコツは、 許容できる最大損失額を最初に決めることです。
実は株式投資初心者及び結果を出せない中級者が良くやるもったいない行為の1つに「損失の許容ができない」があります。
この「損失の許容が出来ない」というのは、株式投資で少しでも損失が発生するとすぐに損切りをしてしまうことを指します。
この行為は一見すると間違っていませんが、小さな損失ですぐに保有株式を売ってしまっては永久に株式投資では勝てません。
とはいえ、株式投資では損失を許容しすぎるとそれはそれで大変なことになるので、バランスが求められます。
このバランスを考える際に重要になるのが、「許容できる最大損失額を決め、そこまでは損切りを控える」というスタンスで株式投資に取り組むことです。
ちなみにこの損失の許容ラインをどこにおくかは各投資家次第ですが、管理人の6年の株式投資経験から言えば5%~8%が現実的。
これより高いと損切り時の損失が大きくなりますし、逆に低いとすぐ売却することになるので、銘柄の長期保有が難しくなります。
チャート分析のポイント
これまでご紹介した「銘柄探しのコツ」と「売却タイミング選びのコツ」を考える際に重要になるのがチャート分析。
どうしてこのチャート分析が重要かというと、チャートを見れば狙った銘柄は「売り銘柄」なのか、「買い銘柄なのか」。そしてどのタイミングで買うのが妥当なのかの判断がつくからです。
このような魅力があるチャート分析を効果的に行うコツは、こちらの3つのポイントに着目することです。
- 相場の波の方向の確認
- 高値か底値かを調べる
- 過去の株価と比較する
それぞれの中身についてはこれから簡単にご説明します。
相場の波の方向の確認
まずはじめにチェックしたいのが、株価の波は全体的に上向きなのか下向きなのかの確認です。
上向きであればいわゆる株価が上がっている注目銘柄です。逆に、下向きの場合は売りが増えており、投資家から避けられているダメな株だと分かります。
この株価の波の方向に関しては、直近1ヶ月程度のチャートの波を見れば分かるので、まずはこちらを行うことをおすすめします。
高値付近か底値付近か
株式投資で勝ちたいのでしたら現状の株価が直近の株価の中で底値に近いのか、最高値に近いのかの分析も欠かせません。
どうしてこれが重要かというと、最高値に近い銘柄は売りが殺到するので株価が急落するリスクがあるからです。その一方で底値の場合は、その株が魅力的であれば買いが殺到するので急騰が見込めます。
当然、前者の「最高値」に近い価格は売りのチャンスであり、後者の「底値」に近いタイミングは買いのチャンス。
この2つを誤って、高値のタイミングで買いを入れたり、底値のタイミングで売りを入れるのは株式投資の失敗に繋がります。
過去の株価と比較する
3つ目のチャート分析のコツは現状の株価は 過去の株価の平均値とどの程度離れているかを確認することです。
これはチャートの分析期間を3年や5年といった長期間にし、現状の株価と3年前、5年前の株価との差を確認します。
これを行えば狙っている株式の現状価格は過去の基準価格から見ると「高いのか、低いのか」が分かります。
しかもチャート分析期間を長くし、長期間の株価の変動を確認すれば、狙った銘柄は価格の変動性が高い株であるのかどうかも分かります。
株式投資で稼ぐコツの総括
このページではここまで株式投資で利益を出すためのコツについて特集してきました。
改めの話になるかもしれませんが、今回取り上げた株式投資で利益を出すための3つのコツはこちらの通りです。
- 割安で安全な成長株を探す
- 適切な売却価格を決める
- チャートから現状の分析をする
ここで取り上げた3つのコツを株式投資できちんと実践すれば、銘柄の選定を誤ることや売却価格の設定をミスするリスクが下がります。
つまり、自ずと株式投資の勝率が非常に上がるのです。
ちなみに今回取り上げた3つのコツはどれも重要ですが、株式投資で結果を出すために特に重要になるのが「適切な売却価格を決める」ことです。
この売却価格の設定に失敗をしなければ、株式投資で大きな損失を計上する確実は「ガクッと」下がります。
この点を考えると株式投資で確実に利益を出したいのでしたら、売却価格に気を配りながら安全なトレードを志すことです。
この安全性に気を配りながら取り組む株式投資は自ずと長期投資になります。この長期投資を前提とした株式投資の特徴についてはこちらでまとめているのでよろしければどうぞ。