「もう働きたくない。」
「株式投資だけで生活ができたらどんなに楽だろう・・・・」
こんなことってついつい考えてしまいますよね。管理人も現役のサラリーマン投資家なので、株式投資生活に漠然とした憧れを持ってしまう気持ちはよく分かります。
そんな多くの投資家が一度は憧れる株式投資生活は、誰でも本気で目指せば十分実現可能です。
現に株式投資で生活費を稼ぐ専業トレーダーはここ数年増えており、今ではトレードだけで生計を立てる事自体は決して珍しくありません。
現に管理人も一時期ですが、株式投資だけで生計を立てていた時期があったくらいですしね。
ただし専業トレーダーは誰でも目指せば実現できるとはいえ、専業トレーダーにはリスクがありますので、目指す前にリスクを認識することが欠かせません。
それにそもそもの話、憧れの株式投資生活があなたに合うのかどうかの確認も必須。
そこでこのページでは夢の株式投資生活を実現するための準備と株式投資生活の実態について一時期専業トレーダーをしていた管理人がまとめてみました。
このページの目次
毎月必要な生活費を計算する
憧れの株式投資生活をする際に一番のポイントになるが、毎月の生活費を株式投資で稼げるか否か。
当然この生活費を稼ぐ難易度はあなたがどの程度の生活水準を望み、毎月いくらのお金を稼がなくてはいけないかで変わります。
そこで株式投資で生活費を稼ぐ専業トレーダーになる前にあなたが守りたい日常にはいくらのお金がかかるのか計算することが欠かせません。
特に重要になるのが こちらの7つの項目に対してあなたが毎月いくら使っているかです。
- 家賃
- 光熱費と水道代
- 携帯及び通信費
- 食費
- 趣味
- 保険
- その他(奨学金の返済等)
これらをまずは紙にきちんと書き、毎月いくらのお金が自分には必要なのかが分かれば株式投資で毎月いくら稼げばよいのかが分かります。
ちなみに管理人が一時期専業トレーダーをしていた時の総生活費の金額と各項目の金額はこの通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 70,000円 |
光熱費と水道代 | 8,000円 |
携帯及び通信費 | 12,000円 |
食費 (外食費込み) |
40,000円 |
趣味・娯楽 | 10,000円 |
保険 | 3,000円 |
その他 (交際費等) |
15,000円 |
合計 | 158,000円 |
この表にあるように毎月15.8万円の手取りがないと専業トレーダー時代の管理人は幸せな生活を送れない計算になります。
しかも上記はあくまで手取りで求められる金額であり、それから前年度の所得に対する税金の支払いも必要になります。
この点を考えると毎月の所要費用の3割増しくらいの所得をトレードだけで獲得することが株式投資生活の鍵となります。
管理人の話はさておき、あなたも本気で株式投資生活を行いたいのでしたら、まずは毎月必要な生活費を計算し、その金額の3割増しの額を明らかにすることをおすすめします。
配当による株式投資生活を目指す
株式投資生活の王道の方法は配当による所得だけで生活を送れるようになることです。
どうしてこの配当だけを利用するのが王道かというと、配当は売買益と違い、株を持っているだけで利益が発生するからです。
例えば1株あたり年間で20円の配当が発生する企業株を1万株保有している場合、株の保有だけで毎年20万円(20円×1万)の利益が出ます。
まさに不労所得ですね。なので、配当だけで生活ができるだけの株式を保有し、毎年その配当を頼りに暮らしていく。
これを行えば毎日銘柄の売買に携わらなくても生活が出来てしまうのです。
なので、もしあなたが本気で株式投資だけで生活をしたいのでしたら、配当だけで食べていけるだけの株の保有を目指すのが一番確実なアプローチになります。
この配当を狙った株式投資のコツや配当率の高い企業株についてはこちらのページでまとめているので、配当を利用した株式投資生活の実現に興味があるのでしたらぜひ目を通してみてくださいね。
課題は投資資金
先ほど紹介した株式投資生活を行う際に欠かせないのが圧倒的な投資資金。
なぜなら株式投資の世界において配当率というのは利率がどんなに高い会社でもせいぜい3%程度だからです。
つまり、仮にあなたが年間で必要な生活資金が300万円の場合、300万円÷(0.03)という計算式で計算される1億円に相当するだけの株式の保有が求められます。
1億円相当の株式を保有出来る資産があれば配当だけで生活費を稼げますが、それだけの予算がない場合は夢の配当生活はしばらくお預け。
売買益狙いなら1000万円が必要
配当だけで生活費を稼げるだけの元手がない中で株式投資生活を送るのでしたら配当ではなく売買益で利益を稼ぐしかありません。
この売買益を利用した株式投資に専業トレーダーとして取り組むのでしたら最低でも1000万円の資金を用意しておきたいところです。
どうして1000万円を用意したほうが良いかについては株式投資の期待利回りと合わせてこれからご紹介します。
株で狙える利率には限界がある
この見出しにあるように株式投資では狙える利回りに限界があります。
なぜなら、一部の例外ケースはありますが上場企業の株式の年単位での変動額はせいぜい30%程度に収まるからです。つまり、余程変動性の高い株式を選ばなければ株式投資で狙える利率は30%がマックスになります。
普通に株式投資に取り組んだ際に狙える最大年利が30%と考えるとある程度の元手がないと生活費として十分な利益を出すのは不可能。
現に100万円の30%は30万円、500万円の30%は150万円ですので生活費としては少し物足りない金額になります。
元手次第では30%でも十分
先ほど数百万円クラスの資金ではとても株式投資生活は送れないと言いましたが、1000万円を超える資金があれば話が変わります。
現に1000万円を用意した上で株式投資で年利30%を実現しますと年単位で300万円の利益が発生します。
この金額に保有した株式の配当金や株式優待を加えれば、400万円程度の実利益の達成も不可能ではないです。
ちなみにもし1000万円の予算を用意するのが難しいのでしたら、まずは300万円の予算を用意し、それを利用して信用取引を利用するという手もあります。
現に株式投資では元手の3.3倍までの枠で信用取引に取り組めるので、300万円を用意すれば株式投資だけで生活するのに最低限必要になる1000万円の投資資金を用意したことになります。
周囲の目と孤独感が最大の敵
実は株式投資生活を送る際にポイントになるのは資金面だけではなく、メンタル面です。 特に孤独への耐久能力が求められます。
専業トレーダーは孤独
実は専業トレーダーになり、株式投資生活を送るには相当な孤独耐久力が必要です。現に専業トレーダーは会社に行く必要がない以上、1日中、下手すると数日間人と一切会話をしないなんてこともよくあります。
このような孤独感と向き合ってひたすら株式投資の世界に没頭し続けることが株式投資生活を行うトレーダーには求められます。
周りから後ろ指をさされる
会社を辞めて株式投資生活をしていると 周りの知人・友人と話が合わなくなりますし、場合によっては疎遠になります。
なぜなら、普通の社会人は会社に出社をし、会社でのストレスを我慢して生活費を稼いでいる反面、専業トレーダーは会社から毎月の給与をもらえない代わりに会社の人間関係などのストレスとは無縁の生活を送っているからです。
これでは両者では話が合うわけないですよね。
それに普通にサラリーマンをやっている社会人からすると「株式投資で生活費を稼ぐ」のはあり得ない選択なので、「あいつは落ちぶれた」と思う人も少なくありません。
酷い話に聞こえるかもしれませんが、会社から振り込まれる給与を頼りに生きている人にとって株式投資で生活費を稼ぐというのはありえない選択なので仕方がないのです。
この点を考えると、株式投資で生活費を稼ぐ株式投資生活を目指す場合、意図せずとも周りから後ろ指をさされる人生を歩むことになる覚悟が求められます。
実はこの他人から後ろ指をさされる人生を歩めるかどうかが株式投資生活の適性を考える際に重要になります。
最初は兼業株式投資家になる
ここまでの内容でなんとなくかもしれませんが、株式投資だけで生活費を稼ぐ株式投資生活を行うためにはどんな準備をしなくてはいけないのかわかったのではないでしょうか?
もしあなたがここまでの内容に目を通した上で本気で株式投資を目指すのでしたら、 まずは1000万円を貯めることをおすすめします。
これだけの資金を貯めることが出来れば株式投資だけで生活を送るために求められる最低限の軍資金を用意したことになります。
ただし、いきなり1000万円を貯めるのは簡単ではありませんし、1000万円を株式投資に回すのはもっと難易度が高いですよね。
それに株式投資の経験が乏しい中で今までの生活の糧である会社の給料を捨て、株式投資一本で生活費を稼ぐという選択をするのはハードルが非常に高いはず。
そこで管理人がおすすめしたいのは、サラリーマンを辞めずに兼業トレーダーとして経験を積むことです。
この兼業トレーダーというのはサラリーマンをやりながら株式投資に取り組むサラリーマン投資家のことを指します。
兼業トレーダーならば会社を辞めない以上、会社から毎月給料がもらえるので、株式投資で失敗をしても生活に困ることはありません。
この特性を利用してまずは兼業トレーダーとして経験を積み、株式投資1本で生活費を稼げると確信できた段階で兼業トレーダーから専業トレーダーになる、という段階を踏んでみてはいかがでしょうか?。
このような形で一歩一歩株式投資生活を目指すのは一見すると地味ですが、一番リスクが低くて堅実なので管理人としては推奨したいです。
ちなみにサラリーマン投資家として成功するコツについてはこちらのページでご紹介しておりますので、将来的に夢の株式投資生活を実現するためにも目を通すことをおすすめします。